死のうと思って、死ななかった日
今日で3日目。
そう、4日前の仕事終わりに思った。
明日から、人生を終わらせよう。
本気で思ったんです。
そうと決まれば、とりあえずお金を用意しよう。
50万円をいつも使っている折り畳みの財布に入れてみると、パンパンすぎて、長財布をサブとしてリュックに詰め込んだ。
まず、調べてみたのは、「失踪」について。
いくら調べても、実はテクニックというか、手続きが面倒で、失踪は良いかなあってなりました。
とりあえず、東京に行こう。
東京ならなんでもあるから、東京なら、東京ならと、考えて眠りについた。
起きてからすぐにしたのは、連絡先を全部消してしまう。
ラインのアプリを消してしまう。
職場の人間が多すぎて、着信拒否が面倒だったのです。
よし、これで、私はひとりぼっちだ!!!
東京に着いて、まずはなんでもある新宿に行った。
その間、職場から連絡が何度か来るも、留守電の内容から察するに、お休みの日を間違えたのかも?みたいな内容。
「暑い」
暑くて、荷物が重たくて、人が多くて、もうそれだけで実はうんざりしてしまって、あ、自殺だ、自殺でもしてみよう。
「特に死ぬことは怖く無い」
だって、人生を終わらせるつもりなのだから
そう思って、まず思ったのは、自殺に纏わる本、インターネットは情報が多すぎて、もしも、携帯が止まってしまったりしたら、本が役に立つ。
完全自殺マニュアルなるものを見つけて、自殺の致死度を確認。
首吊りがちゃんと成功すれば致死度は100%。
よし!東急ハンズに「紐」を買いに行こう。
すぐさま、紐を見つけて購入1メートル128円?だったかでめちゃくちゃ安い。
本、道具、よしこれで死ぬ準備は整った。
とりあえずブラブラしてみたものの、死ぬのなら、行動に意味を持たせてもあまり意味がないな。
うん、ホテルを取ろう。
ホテルに荷物を置いて、バッティングセンターに行ってみたり、ゲームセンターに行ってみたり、その場凌ぎ。
次の日は、渋谷。
スクランブルスクエアに行って、飛び降りれるかどうか確認をしよう。
そう思って、向かってみると、強風で緊急封鎖。
仕方なく、お台場で入水自殺なんてのも、と思い、近くのホテルを取って、荷物を置き、入水確認、からの、温泉。
温泉は、何度か行ったことがあるけれども、お台場の温泉は最悪。
二度といかん。
ぬるい。
露天?
草!
ホテルの戻り、酒を飲んで、あ、この生活の繰り返しか、疲れるな。
もう、残りのお金で、生活をして、残りわずかのところで、首を吊ろう。
簡単じゃないか。
太宰治の言葉が頭に浮かんできた
「自信モテ生キヨ。
生キトシ生クルモノ スベテ コレ 罪ノ子ナレバ」